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多焦点眼内レンズ

4. 多焦点眼内レンズの注意点

 

白内障以外の目の病気、コントラスト感度の低下、光視症

多焦点眼内レンズには注意点もあり、すべての人がそのメリットを享受できるわけではありません。 まず、白内障以外に目の病気がある方は適応とならないことがあります。例えば緑内障や網膜の病気などで受診したことがある方は医師に相談しましょう。
複雑な光学部形状を持つ多焦点眼内レンズでは、コントラスト感度が低下することがあります。また、夜に街灯などの光を見るとまぶしく感じるグレアや光の周りに輪が見えるハローを感じることがあります。時間の経過とともに軽減して気にならなくなる方も多いですが、夜間に車の運転を行う機会が多い方などは注意が必要です。

 

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中央のバーをスライドすると、左右の表示範囲を変更しながら比較できます。

 

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中央のバーをスライドすると、左右の表示範囲を変更しながら比較できます。

 

多焦点眼内レンズを比較!

車の運転、デスクワーク、グレア・ハロー

 

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車の運転

安全・安心を第一に考えると…

車の走行中は絶えず遠方・中間・近方とさまざまな距離に意識を集中する必要があります。この連続する視覚情報をより正確に処理できるのはどのような見え方でしょうか。2焦点の多焦点眼内レンズでは遠方も近方も視力が安定しているのですが、中間距離にあるスピードメーターやカーナビは、少しぼやけてしまい、細かい文字は読みづらいです。見える範囲が広い多焦点眼内レンズは中間距離の視力の落ち込みが少ないので、遠方のものが近づいても視覚に違和感は少なく、中間距離にあるスピードメーターやカーナビも鮮明に見やすくなっています。

 

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デスクワーク

頻繁に見るピントの距離によって選択は変わる

2焦点の多焦点眼内レンズ(近方30cmに設定)では、目から30cmの距離にあるスマートフォンの画面が鮮明に見えていますが、50cmの距離にあるPCが見えづらくなります。一方、見える範囲が広い多焦点眼内レンズでは、PCも鮮明に見えるようになります。このように、多焦点眼内レンズは種類によって得意な距離が異なりますので選択する場合は自身が大事にする距離を把握することが大事です。

 

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グレア・ハローについて

その見え方は人それぞれ

多焦点眼内レンズの種類によって、グレア・ハローなどの光視症の強弱も違います。グレア・ハローが発生する原因は、眼内レンズの構造の構造だけでなく目の状態や個人の敏感さなどにより変化するので一概に答えをだすのは難しいです。しかし、光学部の構造が複雑な多焦点眼内レンズでは少なからずグレア・ハローといった光視症が術後に出ることは知っておきましょう。

 

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